小川珈琲
企業理念
PHILOSOPHY
私達は珈琲職人 として 、 未来をつなぐ本物の価値を創造し、 真心を持ってお届けする。
1952 年(昭和27)、日本の珈琲文化の黎明期に創業して以来、小川珈琲株式会社は、京都の美意識と感性、そして鋭い審美眼に育てられ、支えられながら、「本物」の価値ある商品を創るという理念に向かって、歩みを進めてきました。しかし、私たちは世界に通じる香りや味わいだけを追い求めてきたわけではありません。「小川珈琲」が目指すのは、珈琲文化を未来につなぎ、コーヒーを通して持続可能な社会に貢献していくこと。一杯のコーヒーによって、さまざまな人々の心が満たされていく、そんなかけがえのない日常です。
取り組みのご紹介
INTRODUCTION
「一杯のコーヒーからできること」
小川珈琲は「おいしいコーヒーの未来」のために、地球の自然環境を守る活動や、持続可能な社会を保つ活動にも目を向け「一杯のコーヒーからできること」として取り組んでおります
有機JAS認証コーヒー:環境にやさしい有機栽培の促進
有機コーヒーは、化学的に合成された農薬や肥料、遺伝子組換えなどに頼らず、自然の力を精一杯活かして育てられています。土壌など環境への負担が軽減させる、農園で働く生産者にもやさしい農業の方法です。小川珈琲では2001年に京都工場で有機JAS認証を取得。美味しいコーヒーを皆様にお届けするために、有機コーヒーの販売を通して、持続可能なコーヒー栽培の環境づくりにも取り組んでいます。
国際フェアトレード認証コーヒー:コーヒー生産地との「公平な貿易」
コーヒーの生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。 コーヒー豆の価格は、国際市場で決められます。遠く離れたマーケット動向を知ることが出来ず、業者との交渉の手だても持っていない立場の弱い生産者は、時として生産コストを下回る価格で売らざるを得ない状況に追い込まれてしまうことも。その結果、生産や生活に必要な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされている場合があります。
そんな状況を防ぐために、開発途上国の農産物や製品などを、単に市場価格で買い付けるのではなく、農家の生活が成り立つように考慮したフェア(公正)な価格で輸入・消費する貿易のしくみがフェアトレードです。小川珈琲は、2003年に国際フェアトレード認証ラベル商品の製造ライセンスを取得。2004年から国際フェアトレード認証コーヒーの販売を始めました。
バードフレンドリー®認証コーヒー:渡り鳥が休息する森を守るプログラム
伝統的なコーヒー栽培はシェードグロウン(木陰栽培)と呼ばれる自然林に近い環境で行われ、渡り鳥はその森林を休息場所とし、そこに生息する昆虫などを餌としてきました。しかし、近年になって低コスト化を図るため森林を切り開き、収穫を機械で行うコーヒー農園が増え自然環境が失われたことによって、渡り鳥が減少していることがスミソニアン渡り鳥センター」の調査により明らかになりました。そこで、同センターは自然の森林に近い環境の農園を維持するために認証基準を設定。認証を受けた農園のコーヒー豆をプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支援しながら渡り鳥を守るバードフレンドリー®認証プログラムを創設しました。
小川珈琲は、2005年に日本で初めて「バードフレンドリー®認証コーヒー」の販売をスタート。森の中でゆっくりと育つコーヒー豆は品質も良く、防風や直射日光の緩和効果があるシェードグロウンによる持続可能な農園づくりにも役立っています。
オランウータンコーヒー:コーヒーのプロとつくる「森の人」とヒトのコーヒー
世界で最も生物多様性を持つ国といわれているインドネシア。しかし、森林火災や違法伐採などによって年々、熱帯雨林が減少。それに伴い熱帯雨林を住処とするスマトラオランウータン・タパヌリオランウータンの数も減少し、今や絶滅危惧種に指定されています。そんな危機的状況を救うべく、保全活動を行っているのが非営利団体「PanEco(パン エコ)」。「熱帯雨林を必要とするオランウータンを守ることは、生物の多様性を守ることにもつながる。」そんな考えのもと活動を続ける彼らに、世界的に有名なロースター、バリスタ、カッパー、コーヒーマシンメーカーといったプロフェッショナルたちが賛同し、このコーヒープロジェクトはスタートしました。生産地の環境整備をサポートするだけでなく、保護活動団体「PanEco」と生産者に生豆の売り上げから寄付を行い、還元することでオランウータンと環境を守る活動を支援しています。
小川珈琲では、2017年にアジアで初めてオランウータンコーヒーの発売をスタート。コーヒー生産者、コーヒーを愛する人たち、そして何よりも地球のために。オランウータンコーヒーには、たくさんの人のそんな思いが詰まっています。