持続可能な社会のために
地域に配慮した買い物
遠方で生産・製造された商品を、インターネットを通していつでも簡単に購入することができるようになりました。
簡単に購入することができるのは便利ではありますが、「地域振興」も買い物では大切な視点のひとつであることを覚えておきましょう。
地元の本屋さん、電器屋さん、肉屋さん、八百屋さんなどで買い物をしてみましょう。地元の食材を選び、地元のお店で商品を買えば、地元で循環するお金を増やすことができ、地域経済の活性化につながります。このような消費活動が続くことで、地元を「応援する」ことができ、皆さんが暮らす地域をより元気にすることができるのです。
地域の人々・社会を応援する
エシカル消費
①伝統工芸品
日本にはたくさんの伝統工芸品があり、その中でも国の法律(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)に基づいて指定された工芸品は「伝統的工芸品」とされています。
伝統的工芸品の要件
- (1)主に日常生活で使われるもの
- (2)製造過程の主要部分が手作業であること
- (3)伝統的な技術、技法によってつくられるものであること
- (4)伝統的な原材料を使用していること
- (5)一定の地域で生産されていること
伝統工芸品を買うことは、その地域や日本の伝統・文化を守ることにつながります。地域の自然素材を使い、大量のエネルギーを消費することのない生産方法で作られる伝統工芸品は、職人たちによって守られてきた技術と知恵が込められています。
京都が誇る伝統産業は、千年を超える歴史の中で時代ごとの作り手と使い手が刺激し合うことで一層磨き上げられ、今日まで発展してきました。
②働き手への支援
障がい者が主体となって生産に関わっている商品や、社会復帰を目指す人など就労困難者が作ったり販売したりしている商品など、働き手の応援につながる商品があります。
これらの商品を選ぶことで、病気や障がいを持つ人、さらには、いじめや不登校などにより社会生活が困難な人たちの社会復帰に貢献することができます。
③復興支援
自然災害などによって甚大な被害を受けた地域の人々が作る商品を買うことで、被災地の復興を支援するのが復興支援商品です。
商品を買うことで、売り上げの一部を支援金として寄付する場合もあります。また、被災地域で生産されている魚介類や野菜・ 果物、特産品などを購入することは、その地域特有の文化や産業を守っていくことにもつながります。